2012年06月27日

@ 庭の造成

古民家再生を昨年竣工。

まだいろいろとやらないといけない事はあるのですが、
家造りは一応昨年の春一段落しました。

それから1年間、再生古民家での生活を楽しみました。

家は素晴らしいものが出来上がったのですが、家中から見る庭がまだ未整備でどうにも落ち着きません。

それでも立て続けにやるのも慌ただしいので、庭作りの準備期間と割り切って1年間を過ごしました。

そして今年(2012年)はいよいよ庭作りです。

さて、

もともとこの場所は資材置き場でした。

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掘建て小屋と建築現場から出てくる廃材や大きな石などが山のように積んでありました。

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土地は富士山の爆発で累積した火山灰、いわゆる粘土質の関東ローム層です。

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水はけが悪く、雨後の状態はこれからどのように手を入れたら良いものか途方にくれる気持ちになりました。

擁壁も半分は未整備でこれもなんとかしなくてはなりません。

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こんな現地を見ながらどんな庭を造成するか、古民家を再生するかたわらいろいろイメージし考えました。

その回答は次回にご紹介することにしましょう!。



2012年06月22日

再生古民家「杣口の閑居」へのご招待 その2

土間とリビングルームの間の格子戸は梁に使われていた欅の古材で作成しました。

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柿渋・松煙・ベン柄を素材にした塗料で古色塗りを施すと雰囲気は一変しました。

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リビングルーム前室です。

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ここは元の家では書院造りの客間和室と仏間の2間で構成されていました。

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上のカットはこの空間で開催された地元の方々の句会の様子です。

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下のカットはこの古民家の一番の見所ともいえる「欅の間」です。

もとは囲炉裏のあった家族団らんの部屋で構造体が全て欅で出来ています。

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日常的にはフローリング状での板の間として使っていますが、畳を敷いてお茶会なども楽しめる様にしてあります。

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炉も切ってあります。

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床の間の床柱には特殊な仕掛けがしてあります。

どんな仕掛けか、ですって?。

それは現地を見てのお楽しみ!(笑)。

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今回の古民家再生では空間を小さく区切らず、大きな空間を創出することを目指していました。

しっかりしたガタイを作っておけば後々事情に合わせ仕切りを作ることによって如何様にも対応できます。

それに建設コストも低減出来るというメリットもあります。

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客間、仏間、囲炉裏の間そして縁側的な用途を持っていた下屋和室の4部屋を1つの空間として使っています。

贅沢といえばこれほど贅沢な使い方はないかもしれませんが、都会では出来ない事ですし、作品の展示やイベントに使うことを視野に入れての設計です。

イベントでなら優に100人は入れるでしょう。

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リビングルームの外にはデッキが設けられています。

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ここから塩山、甲府盆地、そして富士山を眺めます。

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天気の良い日にはここで朝食をとると、どんな食材も格段に美味しくなります(笑)。

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おや、先住民がデッキにやってきました。

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お邪魔にならぬよう共生です。

日が沈む夕刻のひと時は極上のトワイライトタイムです。

夕焼け、街の灯り、そして月や星を眺めながら友人達と酒を呑みかわす。

至福の時間が流れていきます。

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デッキの大きさはおおよそ100m2。ちょっとした能舞台の大きさです。

何時の日かここで夕闇の迫る中、薪能など開催出来たら最高です。


古民家を譲っていただいた数井ご夫妻が再生古民家を見に上越市から来られました。

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10年以上住む事無く放置されていた家屋がこうして蘇ったことを大変喜んでいただきました。

後日頂いた礼状には

「百有余年を経た欅の古材が長谷川様と棟梁によって新たな命を吹き込まれ、見事に蘇った姿を目の当たりにして深い感銘を受けました。
あなた様に出会わなければ、そのまま朽ち果ててしまった旧宅の甦生に、祖父もさぞかし喜んでおることと思います。ほんとうにありがとうございました。(後略)」


とありました。

嬉しいお便りでした。

次回続く。

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2012年05月21日

再生古民家「杣口の閑居」へのご招待 その1

再生古民家「杣口の閑居」が完成しました。

ご案内しますので、どうぞご遠慮なくご覧ください。

当地は、山梨県東部、塩山と甲府盆地を見下ろす山の中腹標高680mの地にあります。

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甲府盆地の向こう側には富士山が見えます。

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建物の南面遠景です。

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建物東側面外観です。

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建物正面全景です。

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さぁさぁお待たせしました。どうぞ玄関からお入りください。

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ここは土間ですが、将来ギャラリーにも使えるように広めに空間をとってあります。

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どうぞお上がりください。

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2012年04月03日

古民家再生物語 66 竣工の日

2011年4月17日

いよいよ竣工の日を迎えました。

振り返れば新潟上越市安塚の築100年の古民家を解体しはじめたのが、2009年10月29日。

あれから1年半経ちました。

土地を取得してからは3年弱。

いや、古民家再生を思い立ってから実に20年余経ちます。

よくぞここまで思い続け、実現できたものだと我ながら感心します。

誰かの言葉にありましたが、「自分を誉めてやりたい」と思います(笑)。

今日は竣工を祝って工事に携わっていただいた関係者をお招きしてのパーティーです。

まず屋内で施主の私からお礼の挨拶をし代表して野沢棟梁に感謝状を授与させてもらいました。

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少々長文の感謝状だったのですが、皆さん神妙に聞いていただきました(笑)。

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新潟からは設計デザインを担当してくれたカールベンクス氏が駆けつけてくれました。

彼の音頭と甲州ワインで乾杯です。

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野沢棟梁とのツーショット。

お二人とも晴れ晴れした表情です。

今回の現場では少々の行き違いはあったものの、大きなトラブル、事故もなく本当に気持ちのよい作業が続きました。

ベンクス氏も今まで30数余の現場を経験していますが、こんなに素晴らしい現場は今までのあまり経験が無いと言います。

天気が良いので外でバーベキューが始まりました。

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あちこちで談笑が始まります。

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どんな話題に花が咲いているのでしょうか?

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屋内ではこの1年半の工事記録をDVDで見れるように準備しました。

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画面を見ながらお二人は何を語っているのでしょうか?

酔っぱらってダウンしてしまわないうちに全員での記念撮影です。

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皆さん実に良い表情です。

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この1年半の和気藹々とした気持ちのよい現場の雰囲気そのものです。

これで終わるのかと思うと少々寂しい気がするくらいです。

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脇棟梁の楠芳さんの表情がちょっと寂しげに見えるのは私の思い過ごしでしょうか?

春の暖かい陽射しの中で宴は続きます。

かなり大量に用意した食材でしたが、皆さんかなりの食欲で、まこと、ほんに気持ちのよいほどにきれいさっぱり胃の中に治まりました(笑)。

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古民家再生物語 65 デッキの石段

2011年4月15日

デッキに上がる階段を設置します。

当初木製の階段をつける予定だったのですが、基礎を作る際掘り起こした場所からかなりの大きな石が出てきました。

これを有効活用しようとの息子創からの提案があり、Good Ideaとばかりに飛びつきました。

しかし不器用な私自身は作業を見守るだけで実際には何もできません。

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創がリーダーシップを発揮し庭にある適当な石を選別します。

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野沢棟梁、脇棟梁の楠さんらと一諸にクレーンで吊上げながらしかるべき場所に設置していきます。

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実に具合のよい石階段が出来上がりました。

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さぁ、いよいよ竣工式は明後日です。
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古民家再生物語 64 障子ばり

2011年4月8日

今回の古民家再生での内装の重要なポイントの1つに障子があります。

前にも少し記しましたが、障子は木製サッシとペアガラスの3点セットで使用することで絶大な断熱効果を生みます。

これは十数年前、横浜のマンションの内装で実際にやってみて実証済みです。

節電をはじめとしたエコ対策が何かと話題になる昨今、これは対費用効果の高いかなり有効な対策の一つです。

またデザイン上での美的な観点からも障子は世界に誇れる内装です。

谷崎潤一郎の名著「陰影礼賛」を持ち出すまでもなく障子が作り出すほのかな陰影、和てきな雰囲気と佇まい。

素晴らしいものです。

その障子に今日は和紙を貼ります。

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笛吹市の内装専門会社(有)オオタの太田浩さんが奥方と一諸に手際よく貼って行きます。

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どの分野の職人さんも同じですが、動きにまったく無駄というもがありません。

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見ていてほれぼれするような手際よさで大小の障子が次から次へと貼られて行きます。

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かなりの枚数がある障子ですが瞬く間に完了します。
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古民家再生物語 63 恵林寺の桜

2011年4月8日

待望の春がやってきました。

再生現場から車で10分ほどの所に武田信玄の菩提寺である恵林寺があります。

街に買い出しに行った際、通りがかったら桜が見事に満開。

天気は薄曇りだったのですが、かえってこのような天気の時の方が花の色は冴えます。

おもわず停車し見入ってしまいました。

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桜の満開とともに今度は桃の花が咲き始めます。

桃源郷の季節です。

長かった古民家再生の工事も竣工に向かっていよいよ大詰めです。

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2012年03月05日

古民家再生物語 62 室内塗装

2011年4月

いよいよ工事も最終段階に入ってきました。

天気の良い日を見計らって室内の塗装作業に入ります。

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室内の塗装にどのような塗料を使うかは、今回の古民家再生工事の最重要テーマの1つでした。

それは色彩デザイン上での問題であると同時に、健康上の重要問題でもあるからです。

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かって某大手プレハブメーカーに依頼して家を造った際や新築分譲マンションに住み始めた時に、そこで使用されていた塗料や壁紙の接着剤などによるシック現象に、家族が特に子供たちが悩まされた苦い経験がありました。

その当時はまだシック現象はあまり社会的な問題になっていなくて、原因が判っていませんでした。

それが塗料や接着剤に含まれるているホルムアルデヒドによるものだということが判明し、俄に社会問題化したのはそんな昔のことではありません。

それが判るまでは原因はむしろ個々人のアレルギー体質によるものと受け止め、ただ我慢をするしかなかったのです。

今にして思えば酷い話です。

その後住宅に使用する材料には一定の規制が設けられることになりましたが...。

そうそうシック現象といえば、家ではありませんが、つい最近たまたま新車のレンターカーに乗った時に目がチカチカする不快な経験をしました。

車産業では未だに規制がされていないのでしようか?

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ところで、この問題に関しては欧州はかなり早い時期から規制を設けていたようです。

特にドイツでは厳しい規制・基準を設けていて、身体に害のない自然素材塗料の研究・使用が進んでいます。

今回デザインを共同担当してくれたカールベンクスさんはこの件についての豊富な知識と経験を持っていました。

彼に共同デザインを依頼した時の条件の1つに彼の薦める塗料を使用することがあったのですが、無論私としては望む所でした。

そんなことで、彼がドイツで調達した自然素材の水溶性原材料を調合して塗装作業に入いりました。

まずロフトから塗装を始めます。

塗装の前にゴミが無いよう奇麗に掃除をします。

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次に2階部分。

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そして最後に1階部分に。

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1階のスペースはかなりの広さがあります。

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塗りがいがあります。

建具にも同じ塗料をぬります。

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真新しい無垢の木に塗るのはちょっと惜しい気もしなくはありませんが、全体のデザイン統一のために目をつむります(笑)。

このドイツ製の塗料は一度塗り終わって乾かし、再度二度塗りをします。

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この塗料は水溶性のためそのままの状態では水が付着すると剥げてしまいます。

そのため定着用のアクリル系皮膜塗料を塗ります。

これで最終的に適度な光沢をもったシックで落ち着いた色合いに出来上がります。

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この塗装作業は3月17日に始まったのですが、終了したのが4月8日。

断続的ではありましたが都合3週間かかりました。





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古民家再生物語 61 電気工事

2011年3月17日(木)晴れ

今まで工事用電気の仮配線であったものを正式に居住用の電気配線に切り替え工事が朝から始まりました。

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また西側側面では湯沸かし器等の設置も同時に進行します。

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美観を損なわぬように機械類を隠す囲いを作りました。

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こうして

着々と生活するための最終段階の準備が進みます。
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2012年01月24日

古民家再生物語 60 ストレージ

2011年3月22日

風呂、洗面所、トイレそしてキッチンと室内の造作が着々と進んでいきます。

内装もいよいよ終盤、大詰めです。

ところで、

折角素晴らしい家を造っても、家中にモノが氾濫していては興ざめです。

日本の住宅事情は狭い空間にもかかわらず物持ちであるためにどうしてもそうなりがちです。

それを解決するために、田舎の旧家では母屋と蔵が必ずといってよいほどセットで作られています。

しかし、今回の古民家再生では蔵まで移築再生することは予算的に無理。

そこで、屋内に思いきって大きな空間=ストレージ=蔵を設けることにしました。

1階の欅の間に隣接した部屋、ここは居室として使うことも検討しましたが、西北に位置することもありストレージにしました。

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ストレージに棚を作り付け中です。

新潟の旧家から出て来た欅の一枚板で作られた見事な蔵戸を1階ストレージ入り口に使いました。

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このストレージを蔵の間と名付けました。

ただしストレージの中には大したモノは入っていません。

この蔵戸が一番のお宝です(笑)。

それともう1っ箇所、屋根を上げたことによって中2階に大きな空間が確保出来ました。

天井高140〜150pと低いのですがストレージとしてなら十分です。

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使い方によっては秘密の隠れ部屋としても使えそうな面白いスペースです。

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2階ストレージ入り口に続く宙廊下。
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