2010年06月05日

古民家再生物語Q 建築デザイナー カール・ベンクスさん その1

今回の古民家再生で私と共同で建築デザインを担当していただいているドイツ人カール・ベンクスさんをここで紹介しておきたいと思います。

ベンクスさんは第2次大戦中の1942年ドイツのベルリンで生まれています。

彼のお父さんは彼が生まれる1ヶ月前に戦死されたとのことですが、お父さんは教会画を修復する画家で、日本の文化を愛し、自宅には浮世絵や日本刀、日本に関する書物が残されていたそうです。
このことが後年ベンクスさんが日本に関心をもつ大きなきっかけになるのですが、中でも建築家ブルーノ・タウト著の「日本美の再発見」には大きな影響を受けたと言います。

戦後、ドイツは東西に分断され、東側に住んでいたベンクスさん家族は東ドイツ国民になります。

しかし、彼は自由を求めて1961年19歳の時、ベルリンの壁が出来る直前、単身で川を泳ぎ有刺鉄線をくぐって西ベルリンに脱出します。

その後、西ドイツで内装の仕事をしている時たまたまTVで見た空手に関心を持ち、空手を習うためにったパリに移住します。

パリでは空手道場に通うかたわら建築デザインオッフィスで働くようになり建築との関わりを深めていきます。

そして1966年、ついに憧れの日本に空手を学ぶために日本大学に留学します。
24歳の時でした。

雲海2


空手留学時代の愉快なエピソードがあります。

彼の190センチ余の身長とがっちりした偉丈夫に目を付けた某映画プロデューサが、当時人気映画シリーズだった加山雄三主演「若大将シリーズ」の柔道の敵役としてベックスさんを抜擢し映画に出演させたのです。

若大将加山雄三と対決しているこの時のスナップ写真を見せてもらったことがありますが、なかなかに堂に入った「悪役」振りではありました(笑)。
(実際のベンクスさんはジェントルで実に心優しい人柄です。念のため・・)

留学中のベンクスさんは空手の練習に打ち込むと同時に、もう一つの関心分野である日本の建築を見て回ります。そしてその美しさ、技術の素晴らしさを発見していきます。

また東京で内装やディスプレーの仕事をしながら建築分野の職人とも知り合いの輪を広げていきます。

7年間の留学の後ドイツに戻り、デュセルドルフで日本の古民具や骨董を扱う店を開きます。そして同時に日本の民家や茶室をヨーロッパ各地に移築する仕事を始め、日本の民家との関係を深めていきます。

この仕事のためにドイツと日本を行き来するのですが、1993年民家移築希望者の依頼を受け新潟の豪雪地帯松代町竹所に初めて足を踏み入れ、山深い中に点在する棚田の素朴な田園風景と1軒の古民家とに運命的な出会いをします。

棚田田植え


棚田

星見峠棚田

古民家は築180年の廃屋同然の茅葺き民家でした。

当時の写真を見せてもらったことがありますが、外観を見る限りでは再生して住もうとはとてもじゃないけれど誰も思いはしない、といったまさに廃屋民家です。

しかし彼はここに「美」を発見したのでしょう。

この廃屋古民家を土地とともに取得し、自ら再生工事に取り組みます。

そして完成したのが日本でベンクスさんが手がける古民家再生第1号、現在自宅として使用している「双鶴庵」です。

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posted by wa at 14:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 古民家再生
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Posted by シアリス at 2014年02月22日 15:01
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