2011年09月15日

古民家再生物語 50 障子その2

2011年1月27日

今回の古民家再生では南側の眺望を最大限生かす為に一間大のガラス戸を4枚入れています。

DSC_0543.JPG

そして障子はその大きなガラスと同じサイズで、かつ雪見&月見障子にするというデザインです。

普通の建具は半間大です。

ここまで大きな障子はあまり見かける事はありません。

DSC_6822.JPG

今回障子製作をお願いしている所は、野沢棟梁紹介の宮崎建具という店です。

昨年末の野沢棟梁を交えた打ち合わせの時から実は宮崎さんは首を傾げて

「こんな大きな障子は作ったことがない。

殊に雪見などにするんだったら必ず変形するから止めた方がいい」

と言うのです。

DSC_5404.JPG

DSC_5362.JPG

しかしここの障子デザインはこの古民家再生の中では重要なデザインポイントの1つです。

簡単に妥協するわけにはいきません。

「少々無理でもともかくチャレンジしてください」

とその場では押し切りました。

ところが、正月早々宮崎さんから直接電話があり

「やはりあの大型の障子は作れないからこの仕事から降りたい」

というのです。

では止む終えない、私の知り合いの建具屋さんに依頼するから、と電話を切りました。

そして野沢棟梁にもその旨連絡をしました。

その後二、三日して野沢棟梁から連絡があり

「もう一度宮崎建具店にチャンスをもらえませんか?
彼は腕は確かなのです。ただ慎重なタイプなんですよ。」

そして

「あの後すぐに宮崎建具店に連絡をとって話をしました。
折角、施主から新しい事にチャレンジする機会を与えてもらっているのに、断るとはどうゆうことか!
それでも職人か!!」

と久しぶりに雷をおとしたというのです。

思うに、宮崎さんは自信をもってやれない仕事は結果的に施主に迷惑をかけるかもしれない、

とのこれまた職人気質ともいえる良心的な価値観から断ってきたのでしょう。

こんな経緯を経て当初の予定通り宮崎さんに製作してもらうことになりました。

DSC_6679.JPG

DSC_5369.JPG

DSC_5379.JPG

そもそも大きな障子に拘りをもっていた私は、曲がりが少なくなるようなデザインを考え

紙の貼り方の工夫をするなどし、この課題を解決しました。

DSC_6675.JPG

結果的にこの大障子は大成功です。

DSC_8085.JPG

施工から半年建ちましたが、ノープロブレム(笑)です。




posted by wa at 17:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 古民家再生