2011年01月13日

古民家再生物語 42 仕事納め

2010年12月28日(火)晴れ

古民家再生に終始した2010年も残り少なくなってきました。

今日は仕事納めの日です。

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本日も快晴冬日。

あの猛暑の夏を少し回して欲しいと思わず言いたくなるような今朝の寒さですが、キリッと気持ちが引き締まる天候でもあります。

ところで

今回の再生工事当初計画では10月末に完成の予定でしたが、「急ぎ働きはしない」をモットーにしてきたためか工期は大幅に遅れてしまい、いまだ未完成。

このペースだと取り敢えず住めるようになるのは来年の春頃になりそうです。

しかし、今造作中の古民家再生家屋は「少なくとも100年から200年は住める家であって欲しい」と思いスタートしました。

ですから、創る方も焦らずユッタリと楽しみながらやっていこうと思います。

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この1年、現場では野沢棟梁以下皆さんには実に「良い仕事」をしてきていただきました。

アノ骨董鑑定師中島さんからも「いい〜仕事していますね〜!」と声がかかるのではないでしょうか!。

感謝!感謝!感謝!のひと言、いや三言です(笑)。

行き違いによる若干のトラブルは発生しましたが、無事故で仕事納めを迎えられたことは何よりのことです。

来年も引き続きこのペースで進めていき完成できればと思います。

さて現場では仕事納めとはいえ皆さんの仕事ぶりはいつもと変わりなく着実に続いています。

皆さん!良い年をお迎えください!!。

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2011年01月10日

古民家再生物語 41 神代欅製材

2010年12月23日(木)快晴

今日は今回の古民家再生工事のエポック的な一日になるかもしれない日です。

というのは、9月下旬上越の市村さんから譲っていただいた「神代欅」をいよいよ製材する日を迎えたのです。

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製材していただくのは勝沼にある塩野木材(株)の塩野正実さんです。

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塩野木材はもともと林業を営んでいたそうですが、先代が戦後製材所を始め、塩野さんは2代目です。

この日も清々しい快晴。

横浜から山梨に向かう途中の初狩パーキングで素晴らし雪景色の富士山が見えました。

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貴重な木を製材するにはまことにもってふさわしい天気です。

余談ですが、

私が古民家再生の用事で山梨を訪れるのは今年は今日で35回目になります。

思い返すと何故だか何時も晴天に恵まれています。

ちなみに、私は天気予報に合わせて来ているわけではありません。

打ち合わせや撮影のために予め立てたスケジュールや工事日程に合わせて訪れているのです。

ですからおおむね天気が良かったのは偶然、巡り合わせです。

まぁ一部予報に合わせて訪れた日もありましたが(笑)。

有難いことです。

「俺はやっぱり晴れ男なんだなぁ〜」「天も古民家再生工事を祝福してくれているんだ」と、いつも勝手に一人合点して喜んでいます。

横道から本題に戻します。

神代欅の製材です。

製材機には長さ7〜8mもある帯状のノコギリがセットされます。

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まず、火棚を作る材料を取るために柱に使われていた欅の古材をから製材します。

どのように面取りをするか慎重に打ち合わせをします。

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製材にとりかかります。

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次に梁に使用されていた欅の古材を製材します。

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この古材は板戸作成に使用する予定です。

何本かの柱材や梁を製材した後、いよいよ神代欅の出番です。

以前にも記したように、「神代杉」はまま市場に出てくるらしいのですが、「神代欅」というのはまずもって出てくる事は無く極めて珍しいものらしいのです。

今回作業をしてもらっているこの道何十年のプロの面々も今まで話には聞いていたが見るのは初めてといいます。

無論、それを製材することも・・・!!。

はたしてどんな木肌が出現するのか!?

期待通りの木肌が出現するのか??

一方で、切ってみたら風化したボロボロの材でしかなかった、ということもあり得ます。

事前打ち合わせには野沢棟梁も加わります。

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作業場に緊張感が漂います。

何万年か何千年間、地中に埋もれていた神代欅にノコギリの刃が入ります。

緊張の一瞬です。

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見事ないぶし銀のような木肌が現れました。

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ちょっと凄みを感じさせる実に渋い色です。

3人のプロはジッと木肌を見つめ「ムー」と唸るばかりでしばらく言葉がありません。

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そして塩野さんがぽつりと

「凄い!。こんな欅を製材出来るのはもう二度と無いだろうな!!」

そして

「古民家再生にはもったいない」

と・・・。

私は内心「古民家再生にこそふさわしい!」と思ったのですが敢えて口にはしませんでした。

ともあれ、本当に良い仕事を見せていただきました。

私は製材を目近かに見たのは初めてだったのですが感動しました。

感銘しました。

仕事をやり終えて神代欅を挟んでの記念撮影です。

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皆さん神代欅に負けぬ実に良い表情です。

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古民家再生物語 40 足場取り外し

2010年12月17日(金)晴れ

師走に入り、年の瀬の気ぜわしい時期になってきました。

しかし、ここ再生現場には何時ものようにユッタリとした時間が流れているような気がします。

外はかなり寒さが厳しくなってきましたが快晴です。

肌にピシッ!とした冷気を感じますが、太陽の暖かい陽射しが有難い一日でした。

ところで、

今日は外壁漆喰塗りが終了し、いよいよ足場を取り除く日です。

そして、取り外した足場は今度は屋内で組み立て高所の塗装や漆喰塗りの作業に使われます。

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また、今日は久しぶりにベンクス氏が現場に入りました。

トラブルのあった木製サッシの善後策を打ち合わせするためです。

観音開きサッシにどのように障子を取り付けるかです。

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野沢棟梁から興味深い提案があり、その案を採用することになりました。

従来の形体に捕われないユニークな障子になりそうです。

取り付けてみないと最終的な評価は出来ませんが、意外性がありおもしろい室礼になることが期待出来ます。

「災い転じて福となす」

になりそうです。

さて。

足場を取り外した外観が現れました。

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まだ腰板が付いていませんがすっきりした外観になりました。

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当日は、隣の葡萄畑でK氏夫妻が剪定の作業中でした。

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翌年の豊かな実りの為の準備ですが、お聞きすると、雪が降る前に剪定し枝が折れるトラブル回避の意味もあるとのことでした。
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古民家再生物語 39 屋内造作

2010年12月6日(月)快晴

外壁工事が急ピッチで進む中、屋内工事も着実に進んでいきます。

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大工方は楠ペアーに加えて応援に新しい職人さんが加わりました。

早川竹十三さんです。

カメラを向けると緊張して仕事にならないとのことで手早くシャッターを押します。

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風呂場の造作も始まりました。

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外壁の付け柱工事終了、モルタル塗りや漆喰塗装も最終段階。

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建物外部を覆っていた足場やビニールの覆いを取り除く日も間近です。

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2011年01月08日

古民家再生物語 38 外壁漆喰塗り

2010年11月25日(木)晴れ

外壁の漆喰塗りの行程が始まりました。

漆喰とは、消石灰を主原料とし、糊(海草糊など)、スサ(漆喰のひび割れ 防止のために入れる麻などの繊維質の材料)を加えて、水で練り上げた 塗り壁の材料です。

防火性が高いのが特徴で、 古くから財産を守るため土蔵などに使われてきました。

また、調湿機能に もすぐれた自然素材で、気候が季節ごとに変化する日本にあった建材です。

気候は晩秋。

冬がすぐそこまで来ています。

漆喰塗りは一般的に冬は避けたほうが良いといいます。

乾燥する行程で寒さが厳しいとひび割れするからです。

最近の材料はいろいろと工夫されあまりひび割れしないようになっているとのことですが、それでも本格的な冬到来の前に終了しておくにこしたことはありません。

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まずモルタルを塗ります。

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壁面が広いので作業も大変です。

漆喰の塗るのは左官道50年の伊藤忍さん、67歳。

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合併浄化槽の工事もほぼ完成しました。

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古民家再生物語 37 コロコロ柿

2010年11月19日(金)晴れ

山梨塩山の名物、コロコロ柿の天日干の季節がやってきました。

この柿は名前の通りころころした見事な大きな柿です。

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しかし、渋柿なのです。

皮を剥いて2〜4週間干すとこれが芳醇な甘さを持った干し柿に変身します。

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武田信玄の菩提寺・恵林寺の周辺の農家ではこの季節になると大量のコロコロ柿干しが始まり、この地区の風物詩になります。

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塩山駅にある甘草屋敷での干し柿作りの様子です。

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古民家とマッチした実に良い眺めです。

さて、

再生現場では我々親子の塗装作業の追い込みです。

高所はプロにやってもらう事にして、脚立に乗って手の届く範囲は我々が塗ります。

これは少しでも自分の手で工事をやりたいとの意思の表れですが、一方で塗り方によって木肌色がどのように変化するかを見極める目的もあります。

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ところが塗装中、2m程の高さの脚立上で方向転換をしようとして脚立ごと転倒してしまいました。

幸い怪我はなかったのですが、手に持ったバケツの塗料を床に撒き散らしてしましました。

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整理整頓していつもきれいに維持されている現場を汚してしまい、恐縮至極!!。

慣れない事はあまりやるべきではありません(笑)。
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2011年01月03日

古民家再生物語 36 内部造作

2010年11月19日(金)晴れ 

今日は、台所、トイレ、風呂など内部造作の打ち合わせです。

どのメーカーの製品を使うのか、材料はどのようなものを使用するのか、これらは施主が決めねばなりません。

ところがこれを決めるのががなかなかに大変なのです。

既成のものを使えば事は簡単と当初考えていたのですが、どっこいそうはいきません。

以前にも記したように自然素材を使いたいということで、さんざん悩んだ結果、風呂は自然石の「伊豆石」を使用しオリジナルな風呂桶にすることにしました。

また土間やトイレ・風呂場に敷く石も我々のイメージに近い石を探すのは簡単ではありませんでした。

様々な石を見にいき、検討しました。

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台所も当初大手メーカーのショールームを見て回り探したのですが、古民家のイメージに合うものが見つかりません。それに何よりも高額で手が出ません。

トイレも便器等はメーカー品を使うしかないのですが、手洗いの器等はメーカー品にはイメージに合う物がなかなか見つかりません。

内部の大工仕事はどんどん進んでいくのですが、これら器具類の選択が遅れに遅れ、現場の皆さんに迷惑をかけてしまうことになりました。

その内部大工工事ですが、階段の設置や木製サッシ取り付けが終了しました。

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その他の造作も着々と進んで行きます。

これらの作業を見ているのは実に楽しいものです。

外では浄化合併槽の工事が佳境です。

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古民家再生物語 35 創造的空間造り

2010年11月8日(月)晴れ

上越の市村さんから譲っていただいた蔵の棟木をリビング入口上部に設置する工事が始まりました。

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この部分は元の古民家では書院造り風の造作だったのですが、再生工事では全体のコンセプトに合わせてイメージを一新することにしました。

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民家再生工事では、元の造作を安易に変更することはあまりすべきではありません。

しかし、一方で元の建物の基本的な構造や良さを生かしつつ、明確なコンセプトのもとに大胆な空間造作を試みることは古民家再生の醍醐味でもあるのです。

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そういう意味で私は「古民家再生は創造的空間造り」だと思っています。

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今回の古民家再生では、屋根の型を切妻造から入母屋造に変更しロフトを設置したり、土間を大きくする等幾つかの部分でこうした大胆な造作の試みをしています。

ところで、現場周辺はすっかり秋模様です。

お隣さんのWさんの棚田では稲刈りも終わり、天日干しした稲を脱穀作業をしています。

いい風景です。

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そして何よりも今や、減農薬の棚田で稲作し、天日干ししたお米なんて!!まさにレアものでしょう。

この地方の名産ころころ柿も撓わに実りこれから干し柿作りが始まります。

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