2010年11月20日

古民家再生物語 29 神代欅

2010年9月21日(火)曇り

蔵戸、古建具の入手に次いで今日は玄関出入り口に使用する欅材の棟木やキッチンのアイランドテーブルに使える古材を探しに新潟上越市まで出かけます。

再生中の古民家を紹介・解体していただいた上越市の市村さんから適当な材料があるからとの情報をいただいたからです。

棟梁の野沢さんにも同行していただき、4dトラックに乗りイメージに合う古材探しです。

年間約100棟の建物を解体する市村さんはかって小学校の体育館だった建物を活用した倉庫をはじめ各所に大量の古材をストックしています。

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その1つのストックヤードに多くの欅材がストックされていました。

その中に蔵の棟木に使われていた見事な欅の古材がありました。

我々のイメージにぴったりの材です。

決定です。

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この欅以外にも、柱や火棚作成に使う予定で何本かの欅柱や杉の古材をクレーンで吊り上げトラックに積みます。

次に体育館倉庫に行きキッチンのアイランドテーブルに使える古材探しです。

大きな倉庫には膨大な古材や建具、そして古民具・石像などがストックされていました。

そしてそこで幻の「神代欅」と遭遇したのです。

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「神代杉」はたまに聞きますが「神代欅」は聞いたことがありません。

「神代杉:水中・土中に埋もれて多くの年数を経た杉材。往古、火山灰中に埋没したものとされる。蒼黒色で堅実。伊豆半島や京都府・福井県などの海浜地域から多く掘り出され、工芸品や日本建築に用いる。(広辞苑より)」

市村さんに聞くと、「神代杉も大変珍しいものだけど、神代欅はさらに希少でめったに見かけない。」とのこと。

棟梁の野沢さんも「有るとは聞いていたが実際に見るのは初めてですよ。」と感嘆しきり。

この貴重な「神代欅」を、私の古民家再生の夢実現を祝ってなんと特別の条件で譲っていただけるというのです。

「いや〜、こんな貴重な古材を本当に譲っていただいてよいのだろうか?ちょいと我が家には贅沢というものではないだろうか?」と逡巡しました。

しかし、これも「一期一会」の縁かもしれません。

お言葉に甘えて分けていただく事にしました。

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さぁ〜!今日仕入れた古材がどのように生まれ変わって我が古民家再生屋に蘇るか!!

ワクワクしながら、そして多くの人達の協力と好意に感謝しながら、一路トラックを山梨の現地に向けました。


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2010年11月17日

古民家再生物語 28 電気工事師

2010年9月17日(金)晴れ

猛暑だった今年の夏。

この頃になって朝夕はようやく涼しくなってきました。

しかし、季節の変わり目には私の大敵が出てきます。

その大敵は「腰痛」。

今朝ベッドから出ようとすると腰にピリピリっと電気が走りました。

ヤバい!!

今日は現地で電気配線の重要な打ち合わせがある。

ダウンしているわけにはいきません。

おそるおそる起き出し車で山梨牧丘の現地に向かいます。

天気は快晴。

素晴らしい秋晴れです。

現地には(有)共栄電機の若き技師古屋忠さんが待っていました。

早速、打ち合わせが始まります。

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何処にどのような照明を付けるか、室内配線はどうするか、

どのような家電製品を使う予定なのか?

100Vと200Vの電圧をどのように使い分け、それをどこに配線するか。

とても一回の打ち合わせだけでは全てを決定することは無理ですが、メインとなる電気配線のおおまかな方針をこの日は検討・決定していきます。

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古屋さんは顔つきは少々厳つく、初対面ではちょいと取っ付きの悪そうな印象を与えますが、朴訥で仕事熱心な好青年です。

プロフィールは
「山梨塩山生まれ 31歳 第2種電気工事師 キャリア8年 1種電気工事師の試験にも最近合格したとのこと そして 独身」

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この古屋さんと大工のヤング楠こと楠直さん、それに息子の創の3人がヤングパワーで現場をぐいぐいと引っ張って行ってくれる事でしょう。

現場では同時に断熱材取り付けを終えた壁面に石膏ボード貼りの作業が進んでいきます。

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2010年11月14日

古民家再生物語 27 蔵戸と古建具

2010年9月14日(火)晴れ時々雨

古民家再生に欠かせない素材の1つに古建具があります。

新潟から移築してきた古民家の建具ももちろん生かして使いますが、足らない部分や造作にそれなりのこだわりを持って作り込みたい所には別の古民家から出てきた古建具も使います。

そんな目的で千葉にある「あさひ古民家古材センター」の掛端さんと、木場の「秀科開発」の小林さんを尋ねました。

お二人は古材や古建具を専門に収集し販売をしています。

掛端さんと小林さんは、古民家を残すNPO活動を昔から一緒にやってきた知り合いです。

掛端さんの大きな倉庫には古材や古建具、古民具などいろいろありますが、中でもいろんな種類の「蔵戸」が数多くあります。

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私が知る範囲では最も多くの蔵戸を収集しているところではないでしょうか。

一時期、新潟の古民家から出てくる蔵戸を一ッ手に引き受けて収集していたと言います。

小林さんはもともとは木場の材木商で、今は古材と古建具の豊富なストックをお持ちです。

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お二人にストックヤードをゆっくり見させていただきました。

その結果、

掛端さんのとこからはケヤキ材でつくられた見事な蔵戸2枚を、

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小林さんからは3枚の古建具を分けていただきました。

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2010年11月07日

古民家再生物語 26 無垢の木材

2010年9月10日(金)曇りのち晴れ

この物語の中で何度か言及していますが、今回の古民家再生では出来るかぎり「天然の素材」を使用することを重要なコンセプトの1つにしています。

そして、その中で最も重要な資材は「木」です。

古民家の古材はもちろん無垢の木材ですが、新材も無垢の木をそれも国産材を使用する方針でスタートしました。

データー上での性能が良いとのメーカーのうたい文句があっても、集成材やパーティクル材は使用しない方針です。


しかし、この「木」について我々は意外と知らないことが多いのです。

そんなことで、今日は今回の再生工事に「木材」や断熱材を納入していただいている地元の「藤原木材店」の事務所兼資材置き場に訪問して俄「木材講座」受講です。

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藤原木材店は、地元塩山で昔から山林業を営んでこられ、3代前から木材業を始められたといいます。

社長の藤原さんに広い敷地の木材置き場を案内いただきながら、木材についての講義開始です。

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板目を見ただけではそれが何んという木か素人にはなかなか分かりにくいものですが、藤原さんはわかりやすく説明をしてくれます。

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そんな説明の中で驚いたことが1つありました。

それは、

藤原木材で取り扱っている年間木材出荷量中の無垢木材シェアーを聞いた時でした。

質問した私は少なくとも3〜40%はあるだろうと予想していたのですが、なんと取り扱いシェアーは約10%とのこと。

驚きました。

「ムム!!?10%!!?本当?・・・」

耳を疑い、思わず聞き直してみましたが、聞き間違いではありませんでした。

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古民家再生物語 25 夏の風景

2010年8月19日(木)曇ったり晴れたりのち八王子エリア集中豪雨

今年の夏は全国的に猛暑/酷暑/極暑の連続。

再生現地、ここ山梨牧丘も例外ではありません。

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それでも、現地は標高600mの丘にあるため、幾分過ごしやすくはあります。

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夏休みで京都から帰省した娘と2年間のイギリスでの留学を終えた息子が帰国し、久しぶりに3人そろって現地を訪問。

ベンクス氏と野沢棟梁と猛暑の中、打ち合わせです。

本日のメインテーマは広い土間をどのようにデザインするかです。

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娘も息子も美術関係の勉強・仕事をしているためなかなかにユニークなアイディア・意見がでます。

無論、ベンクス氏、棟梁、そして私からも・・・。

「船頭多くして船山を登る」ことの無きよう、要注意です(笑)。
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