2010年04月15日

古民家再生物語O番外編 諏訪神社御柱祭

私はおおよそ40年前信州で学生生活をおくっていたのですが、それ以来諏訪神社の御柱祭を一度は見てみたいと長年思っていました。

しかし、7年に一度しか執り行われないということもありなかなか見る機会にめぐまれませんでした。

諏訪神社の結界として使用する巨大な木を山から切り出し、多くの氏子が祝いながら何日もかけて里を引き回し神社に奉納するこの祭りは、古民家再生の精神にも相通ずるものがあるのではないか。なにより、縁起がいいのではないかと独り合点。

今年こそなんとか見てみたいと思い立ちました。

幸い学生時代の友人B君が諏訪在住で地元マスコミ関係の仕事をしており、彼の案内で見学することができ、念願がかないました。


2010年4月11日(日)雨のち晴れ のちまた雨

当日は朝から生憎の雨模様。
しかし、御柱木落しが始まると天の神様が気を利かしてくれたのか俄に晴れ出しました。

御柱は1本の長さが20m強、重さ2000〜3000kgあるといいます。

この柱を数百人の氏子が木遣りを謡いながら荒縄を編んだ綱で曵いていきます。

御柱曵き

御柱曵き2

この祭りのクライマックス「木落とし」の急坂に、いよいよ御柱が引っ張てこられました。

御柱木落直前

まず、氏子達の木落し対する心意気が書かれた大きな横断幕が紹介されます。

御柱横断幕

御柱神紙

続いて清めの塩が撒かれます。

御柱塩

木遣りを謡い、氏子全員の声を合わせての雄叫びが会場に谺します。

応援のラッパが鳴り響きます。



木落し合図の旗が白旗から赤旗に変わりました。

いよいよスタートです。

見学者も息をのみ静寂に包まれます。

会場全体に異様な緊張感が満ちます。


巨大な御柱がゆっくり動き出したかと思うと一気に急坂を下っていきます。

御柱木落2

坂は最高斜度35度、平均斜度32度。

御柱には10人ほどの氏子が跨がって乗っていますが、あまりの急坂とスピードに降り落とされていきます。

御柱木落3

綱を曵いていた氏子も巻き込まれてあちこちでひっくり返っています。

中には宙返り一回転という氏子も見えます。

御柱木落1

まさに命がけです。

御柱アップ


今年は死者は出なかったようですが、過去には何人もの人が事故死しているといいます。

御柱木落終了

約100mの急坂を一気に落ち、ようやく止まった御柱に興奮した多くの氏子が群がり木落し成功の喜びを発散します。

御柱木落終了2

こうして当日は3本の御柱が木落しされました。

最後の一本は今回の御柱では最大のものだったということです。

この御柱は上社春&秋宮用8本、下社春&秋宮用8本の計16本が木落しされるわけですが、祭りでは一日2、3本の木落しで都合6日間に渡って執り行われます。

私が見学したのは最終日の3本で、まさに祭り全体のクライマックスといてもよい盛り上がりでした。

木落し見学後下社神社にお参りし、古民家再生成功&安全祈願をし諏訪をあとにしました。





posted by wa at 13:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 古民家再生

2010年04月13日

古民家再生物語N 

2010年4月6日(火)晴れ

例年より開花の早かった桜でしたが、開花後急に冷え込み4月に入ってから満開になりました。

慈雲寺枝垂れ桜
再生現場近くの樹齢330年の慈雲寺枝垂れ桜

源平桃


再生現地山梨は桜満開と同時に桃が咲き始めます。

桃源郷の季節です。

桃

桃源郷

桃2

源平桃2

満開の桜と桃の競演(艶)はそれはそれは見事です。

甲州路が一気に華やかに彩られます。


春爛漫の中、古民家再生工事は屋根部分の構造体の準備に入りました。

今回の再生では屋根部分の構造デザインを従前古民家の切妻から入母屋造に変更するため新材で構造体を作ります。

まず、杉材で扠首(さす)を作ります。

扠首作り

計測

山梨塩山地区の伝統的民家の形状と同じ45度の傾斜を持つ屋根にするために慎重に計測します。

2010年4月12日(月)雨

扠首の設置が終わりようやく家らいし形状になってきました。

扠首取り付け

雨の中の再生工事
posted by wa at 16:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 古民家再生